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1922年 ドイツ・プラナ作品
            上映時間63分
            製作時日本未公開
〈スタッフ〉
            監督・・・・・・・・・・・F・W・ムルナウ 
            原作・・・・・・・・・・・ブラム・ストーカー
            脚本・・・・・・・・・・・ヘンリック・ガレーン
            撮影・・・・・・・・・・・フリッツ・アルノ・ヴァグナー/ギュンター・クランプ
            美術・・・・・・・・・・・アルビン・グラウ
〈配役〉
            伯爵・・・・・・・・・・・・・マックス・シュレック
            ジョナサン・ハーカー・・・・・グスタフ・V・ヴァンゲンハイム
その妻ニーナ・・・・・・・・・グレタ・シュレーダー
            レンフィールド・・・・・・・・アレクサンダー・グラナッハ
            ハーカーの友人・・・・・・・・G・H・シュネル
            その妻ルーシー・・・・・・・・ルース・ランドショフ 
            ヘルシング教授・・・・・・・・ヨハン・ゴットウト 
            医者・・・・・・・・・・・・・グスタフ・ボルツ
〈解説〉
             ドイツ表現主義の傑作であり、吸血鬼を扱ったホラー映画の原点とも云うべき作品。 
 〈吸血鬼伝説〉は、ヨーロッパで古くから言い伝えられていたが、19世紀末にブラム・ストーカーが長篇小説「ドラキュラ」を発表。これを原作として、監督作品もあるヘンリック・ガレーンが脚本を手掛け、F・W・ムルナウが監督。原作ではロンドンが主な舞台だが、実際に疫病騒ぎが起こったブレーメンに物語の主軸を移した。
             しかし、製作会社が原作の映画化権を取得していなかった為に「ドラキュラ」の名称を使えず、又、著作権侵害で裁判沙汰にもなっている。それ故か、オリジナルのネガ・フィルムも存在していないとされており、現代では様々なバージョンが上映されている。なお、アメリカで編集されたバージョンには「ドラキュラ」と書かれた挿入字幕もみられる。
            ネガ・ショットの挿入やコマ落としでの撮影など、実験的な映像テクニックが駆使されており、怪奇性や不気味さの演出ばかりではなく、ロマンティックな場面や超現実的なシーンもあって、当時の映画芸術の粋が凝縮された作品でもある。
            
 F・W・ムルナウは、ヨーロッパ演劇界の第一人者マックス・ラインハルトに師事して俳優からスタートし、演出助手を務めた後の1919年に監督デビュー。ドイツを代表する監督になったが、渡米後の31年に42歳の若さで事故死してしまった。
(松田豊)
〈略筋〉
             ブレーメンの不動産会社で働くジョナサン・ハーカーは、妻のニーナと共に幸せに暮らしていた。 
 ある日ハーカーは、トランシルバニアのドラキュラ伯爵を訪ねるよう上司のレンフィールドから指令を受けた。ブレーメンの家を購入したいと伯爵から連絡があったというのだ。
 ハーカーはニーナを友人のウェステンラ夫妻の家に預け、単身で遥か彼方のトランシルバニアへと急ぐ。馬車を乗り継ぎ、途中の村で食事を取っていると、彼がドラキュラ伯爵の城へ行こうとしていることを知った人々は口々に「あそこは悪霊の地だ」と恐れおののく。
 夜が更け、伯爵の古城に辿り着いたハーカーを出迎えたのは・・・
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